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大衆演劇のお芝居ってどんなの?(独断・私見の)大衆演劇観劇ガイド

『釣り忍』劇団美山@新開地劇場 11月1日初日夜の部

お芝居は『釣り忍』。劇団美山で観るのは多分4回目。2013年にこのブログ記事にしている。以前よりレベルアップしていた。こうたさんのおはんがさらに説得力があったから。彼の成長がそれを可能にしたのだろう。まだ20歳前?以前観たときはまだ10代だったんですものね。ホントに良い役者さんになられました!うれしい。

『釣り忍』といえば、私が一番楽しみなのは、座長でもこうたさんでもなく笑窪さんの「本家」。今日も今日とてぶっとんでました。モーレツ度マックス。でも楽しかった。「なんでもあり」で赦されるのは、笑窪さんだから。本家の付き添い役の美嘉さんも笑いを堪えるのに苦労されていた。

いか、舞踊ショー。

 

写真はなし。誤りあればなにとぞご容赦。

祐樹・花・京馬・葵  「島唄

こうた  女形 「どんでん返し」
黒地 に金模様の豪華な着物にゴールドの帯で。豪華。でも踊り手はそれを凌いでいる。

たかし  女形 「独りこと花」
白地に紫模様の着物で。白い帯には百合が。おしゃれ。

美嘉   「天の川情話」 
薄藤色の着物で。久々の美嘉さんの舞踊。しみじみとおきれい。

たかし  「女のみなと」

祐樹   「この道を行く」

こうた   「羅臼魂」

京馬  「ジュピター」
フード付きの白コートで。

こうた・祐樹・笑窪・美嘉・京馬 「?」
平手造酒や清水次郎長を織り込んだ歌謡曲のオンパレード。最後にたかし座長が森の石松で登場。

虎次郎   「夜明けのブルース」

たかし   「羅生門
斬新でした!「傾奇者」の面目躍如。

笑窪  「いろは唄」
赤着物に赤袴。鎗をもって。ご自分の背よりも長い鎗を振り回しての迫真の舞踊。

こうた・京馬・美嘉  「プレボーイ・ツイスト」
斬新な衣裳に斬新な振付け。最後にたかし座長登場。美嘉さんとの「ラブシーン」で盛り上がる。

たかし  「Why」

夢  「懐かしい場面」
入団して短いのにこの上手さ。

ラスト  「越後獅子の唄」
赤い長旗をもっての全員の舞踊。たかしさん、こうたさん、美嘉さん、笑窪さん、京馬さんが前列に。それぞれが「座長」と思えるほど、誇り高く、美しく。ここでの照明、前のシーンのきらびやかさに比して暗めに設定、それがアブストラクト絵画のような効果を挙げていた。

座長の口上挨拶であったのが、今後の演目は「里美版歌舞伎」を志向したものになっているとのこと。中日まで決まっている演目発表。ざっと聴いたかぎり、たしかに歌舞伎の演目が並んでいた。そうか、その路線で行くんですね。