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大衆演劇のお芝居ってどんなの?(独断・私見の)大衆演劇観劇ガイド

『友情断片録』たつみ演劇BOX ダイヤデー@朝日劇場5月15日夜の部

この演目、私の大好物。今までに4度見ている。最初に見たものをリンクしておく。

www.yoshiepen.net

ほぼこのまま。違っているのは配役。いつもはたつみさんがやる五郎をダイヤさん、いつもはダイヤさんがやる義彦を瞳太郎さんだった。あとは同じ。ダイヤさん、頑張っておられた。でも、私にとっては五郎はやっぱりたつみさんなんですよね。ごめんなさい、ダイヤさん。

たつみさんの五郎はどこまでが本筋かアドリブかが分からない。ここが優れて大衆演劇的。ダイヤさん、この役は以前一度演じられたことがあったとか。お兄さまのおられないのを幸い、というか最大限「活かして」ご自分なりの五郎像を造型されるいい機会ですよね。こういう試練こそが芸の幅を広げるチャンス。真摯に取り組んで欲しい。才能豊かなダイヤさんならできると思う。

その新しさの片鱗を魅せて下さったのが三線。劇中でちょっと弾かれた。なかなかのもの。さすが弦楽器にお強いダイヤさん。やっぱりご兄弟と思ったのは、角度によって表情がたつみさんに驚くほど似ておられること。掛け値なしの男前兄弟!

観客の多くが若い女性。大衆演劇の観客っぽくない。それと、たつみさんの古いファンの方たちがそろって観劇されていた。嬉しかった!新開地劇場のお馴染みさん。綺麗な女性たち。

朝日劇場が観客の声援で揺れていた!一人ひとりの思いが、たつみさんの快復を願う強い念が一つになっていた。舞台もそれに熱く呼応していた。ここに立ち会えて、良かった。

舞踊ショーは控えたもののみ。

ダイヤ 女形 
上半身は着物に帯、その下は裾広がりのドレス風。かわいい。twitterにしばこさんという方がアップされている。 見惚れているうちに、曲名が......

ダイヤ   「名うての泥棒猫」
鮮やかな黄緑色の着物。花魁姿で。

小龍    「肥後の盆唄」

ダイヤ   「糸」

ダイヤ(男)・瞳太郎(女) 「傘ん中」

ダイヤ  立ち 「空と君の間に」

群舞   「じょんがら女節」

ダイヤ 立ち  「男酔い」

ラスト  「地上の星」、「R.Y.U.S.E.I.」
全員黒の衣装で。きらびやかな舞台。センスが光っていた。背景、照明も素晴らしかった。

アンコール  「晴れ舞台」
今日のハイライトはやっぱりアンコール、「晴れ舞台」だった。たつみさん、ダイヤさん、そして座員の方たちがブルーのハッピを羽織られて踊っられた。客もみんな総立ちで踊った。思いが一つになって!