喜劇
お芝居は『裸千両』でした。このお芝居は初めて。以下の大筋を。 母のおしげ(ゆかり)と妹お徳(ゆきか)とが営んでいる渡し場近くの茶店にやってきた遊び人の烏の官三郎(座長)、母が盲目なのをいいことに、今は堅気の商売で成功していると嘘をつく。[こ…
お芝居は『俺たちゃ渡り鳥だよ』。みたことのないお芝居でした。題名から任侠ものを想像するでしょうが、任侠ものにつきものの「敵討ち」の要素は極力ひかえられ、抱腹絶倒の喜劇でした。筋は他愛ないほど単純でした。 旅をかけている途中にたまたま出逢った…
こういう三枚目の「できそこない」を演じたら、若丸さんの右にでる役者はいないと思います。それがどれほどのレベルかは、実際に観ていただかなくては分かっていただけないでしょう。喜劇の肝は「間」の取り方ですが(もちろん悲劇でもそうですが、喜劇の場…
とても席がとりづらいと聞いていた明生座公演。でも席はまだいくつも開いていて、意外でした。噂だけが、あるいは思い込みが先走ることってあるんですよね。初日も当日に席がとれたと、お隣に座った方がおっしゃっておられて、これにもびっくりしました。劇…
芝居は『ある日の殿様』でした。新開地で観たときに感想を書いています ので、ここではあらすじは省略します。とても楽しいお芝居で、最初から最後まで笑い通しでした。殿様はもちろん春之丞さん、ちょっとぬけた駕籠屋を真之輔さんとそれに突っ込み役の愛之…
圧倒的な存在感でした。もちろん桃太郎座長です。堂々としていて、そしてそれがぶれず安定しています。だから観ている側もそれにシンクロして、なにか一座のものになったような気分になります。それでいて、決して狎れ合っているというわけではないのです。…
今月、ちょっと嫌なことが続いたのですが、花吹雪さんの舞台を観て元気をいただきました。このような癒しを観劇には期待していなかったのですが、今回初めて体験することができました。花吹雪さんを観れるというだけで、どれだけ落ち込んだ気持ちが救われた…
昼の部を劇場で観ました。でもあまりにもすばらしい舞台でしたので「もう一度見たい」、そう思っていたら、劇団からDVDが出たので、早速買い求めました。一応簡単なレポは以前にしましたが、以下はDVDを見ながら、そして当日の舞台を反芻しながらのレ…
「下町かぶき組」は松井誠さんがプロデュースする劇団群だというのは、演劇グラフ等の情報で知っていました。昨日書店で『正論』を立ち読みして(スミマセン)、そのなかの記事に彼の来歴が掲載されていました。とても心を打つ記事でした。というわけで、か…
新川劇団のお芝居はほとんど観ていると思います。『住吉情話』もそのうちの一つです。ひとことでいえばいじわるばあさんの改心劇なのですが、意地悪ばあさん役の笑也さん、それを戒める役の博也さんの演技が光ります。九州系の劇団でも観ましたが、新川さん…