歌舞伎・新派劇
「狂乱」というタイトルは劇団スケジュールで分かっていたのだけれど、それが「お夏狂乱」からきているとは!芝居が始まって「お夏」、「清十郎」の名が出てきて、初めて気づいた。 「お夏精十郎」の種になっているのは、姫路で実際に起きた事件。それが歌祭…
今月の公演、毎日昼夜で出し物が替わる。この日のみ昼の部がなく、夜の部のみだった。幸いなことに、私にとっては初めてのお芝居。最近テレビでもとみに時代劇が少なくなっているようだけど、この作品はまさにその時代劇。幕が開いた途端、『鬼平犯科帳』の…
中村錦之助(後の萬屋錦之助)主演の映画版を舞台版にしたもの。 築地魚河岸の名物男、一心太助。天下のご意見番、大久保彦左衛門に意見したことで、手打ちにあうどころかその心意気に惚れ込んだ彦左衛門に何かと取り立てられることになる。そのとき右腕に「…
とにかく人、人、人。ただ、緊急地震警報が出ていたため、遅刻する人が多かった。ものすごい熱気。初日も8日の引き換え券を予約するのに来場、その流れで公演を見る人がいたので、470人収容という会場がほぼ満員の盛況だったが、それ以上。 脚本・演出は大川…
お芝居は『度胸一番』。初めて観るお芝居だった。明らかに『幡随長兵衛』のもじり。「本家」のお芝居では長兵衛は町奴だけれどいわば江戸町民の代表で、片や彼を湯殿で殺す水野十郎左衛門は旗本、つまり侍の代表として描かれている。この若丸バージョンでは…
去年、京橋劇場でのLINKの公演でも同タイトルのお芝居をみた。ただし話の中身はまったく違った。こちらの方がずっと構成が緻密だった。だから、芝居の「見せ場」が計算されて提示できたのだろう。この「必殺」シリーズは「見せ場をいくつ作ってなんぼ」とい…
「たつみ演劇BOX」を率いる小泉たつみ座長の三十三歳の誕生日公演だった。座長の誕生日公演ということで、ものすごい混雑が予想されたので行くつもりはなかったのだが、最近になって演目が『三人吉三』と知り、どうしてもみたくなった。当日並ぶしかないだろ…
このお芝居、以前にもたつみ演劇BOXで観ている。以前観たときの配役とちがっていたのは、今日は昼の部だったから。昼・夜で配役替えがあり、昼は巳之吉と仙枝の二役をたつみさん、秀吉をダイヤさんだが、夜はそれが入れ替わっている。今日の方がインパクト大…
丁度2年前の4月に都劇団を新開地で観ました。大衆演劇を見始めてまだ1ヶ月程度の頃で、こちらも大衆演劇そのものに慣れていなかったこともあって、その場ではそんなにはインパクトを感じませんでした。芝居のタイトルを失念しています。でもお芝居がとて…
今年の2月16日の公演をDVDにしたものを、先日三河家劇団を観劇した際に買い求めました。2日間に渡る公演で、DVDも2種類いあったのだけど、もちろん春之丞さん、そして伍代孝雄さんの入っている方を迷わず選びました。春之丞さん、黒い皮コートを羽織っ…
この劇団を観るのは初めてだったのですが、以前から観たいと思っていました。浜松のバーデンバーデンで観たつれあいがよかったといっていたのです。お芝居、さすがでした。基本をきちっと踏まえた構成、そしてなによりも座長の演技力、秀逸でした。お芝居は…
29、30日(千秋楽)と新開地の伍代孝雄劇団公演に行きました。とにかく素晴らしかった!伍代さんは今月までみる機会がなかったのですが、芝居は内容、構成、演出ともに今まで観た中で一番私の好みでした。旅芝居が「小歌舞伎」といわれた名残を最も残した劇…
お芝居は『沓掛時次郎』でした。純弥さんが時次郎、二代目が時次郎に切られる男の役、桃ちゃんがその男の妻という配役でした。純弥さんが子供を見る目って、ほんとうに優しいのです。彼のお人柄がよくでているお芝居でした。 去年は誕生日公演はパスしたので…