『道で拾った花嫁』都若丸劇団@新開地劇場 4月28日昼の部
先月3月に羅い舞座京橋劇場でも観たお芝居。配役は以下。
医者になって長崎から帰ってきた清之助を星矢さん。その父の庄屋を剛さん。茶店の主人を城太郎さん。星矢の元許嫁のお袖を京香さん。その妹お花をゆき香さん。清之助が江戸で見染めた芸者お龍をひかるさん。お龍の箱屋を若丸座長。
芸者お竜の箱屋の名が巳之吉だったことに今頃気づいた。ということはひょっとして『明治一代女』のアダプテーション?若丸版では『瞼の母』が『瞼に母』になっているのと同様に、もとの話(つまり新派版)が換骨奪胎されたのがこのお芝居なのかもしれない。なんという創作力、というか改訂力!『上州土産百両首』だって、オリジナルより若丸版の方が説得力があるんですものね。桁外れの才能。
以下、舞踊ショー曲を列記する。
<第一部>
雅輝 立ち 「アダルトスーツ」
虎徹 立ち 「炎情」
星矢・秀樹 「そして神戸」
佐助 立ち 「花よ鳥よ」 佐介さん、本当に上手くなった。加えてしみじみと情感が出ていた。
若丸 立ち 「兎のコン」
<第三部>
群舞 「ふたりでいいじゃない」新作舞踊?
女性陣4人は赤着物。そこに剛さんが黒着物で。黒一点。
星矢 立ち 「キリギリス」
若丸 女形 「ひゅるひゅる橋」 赤着物にクリーム色の帯。
透き通るような美しさ。
あきら 立ち 「相馬」
中舞踊 「恋酒場」 男性陣6人に若丸さんが女形で。
ゆかり 女 「さよなら」
京香・はるか・ゆきか 「好色一代女」
剛 立ち 「桜の花の散るごとく」上がグレイ、黒袴。槍と扇を持って。
凛々しくて、曲とぴたりと合っていた。
秀樹 立ち 「祭」
中舞踊 「はっちゃけ女ぶっちゃけ男」

城太郎 立ち 「津軽じょんがら流れ歌」
若丸 歌 「つぐない」
舞斗 立ち 「雫」
若丸 立ち 「一人旅」 濃いグレーグリーンの着物。長髪を赤いリボンで結んで。さりげない色気がこの赤に。踊りの切れ、最高。情感たっぷり。若丸さんしかできない立ち舞踊。
はるか 「恋に泣く」
ラスト舞踊 「修羅の果てまでも」
雷神2神の背景を背に。壮観。