『俺たちゃ渡り鳥だよ』都若丸劇団@梅田呉服座2014年7月4日夜の部
新開地劇場でもみた喜劇だった。話の大筋はそのときのままだけれど、そこは若丸さん、細部が微妙に替えられていた。
旅人二人(若丸・剛)が「相部屋」になって、これから休もうという時に、前に観た折には『泥棒道中』を思わせる「予感」があって、「お芝居が違うでしょ」という剛さんの「抵抗」にもかかわらず、それが的中してしまった。今回はその「脱線」はなかった。ホッと胸を撫で下ろす(?)剛さん。
一番オカシカッタのは、宿で二人が「相部屋」となって寝たふりをするところで入った音楽。若丸さんが(剛さんが「寝込んだ」のをいいことに)抜き足差し足で娘の部屋に忍び込んで行こうとするところでかかるバックグラウンドミュージック。それにあわせて忍び足の歩みに変化をつける若丸座長。その絶妙の間合い。
二人が互いの「抜けがけ」に失敗したあと、仕方なく寝るのだけれど、そのときのなんとも微妙な空気。挙げ句の果てに剛さん、女っぽい声色で「そっちへ行ってもいいかしら(?)」!この場面も以前観た折にはなかったような。
<舞踊ショー> は以下。間違いがあれば、なにとぞご容赦。
若丸 立ち 「人生劇場」
何度も大衆演劇の舞踊でみてきたこの曲、若丸さんのこの舞踊で歌詞内容が初めて受肉化された感じがした。実にリアルだった。中に入り込み度が半端ないんですよね。
群舞 男性陣
初めて観た実験的な舞踊。奈落からの登場。しかも全員が黒尽くめの忍びの出立ち。途中からダンス様になり、挙げ句のはてにうさぎ飛び。オカシイのと同時に、よくこんなことを考えつかれたと感心。こんな実験でもそこは若丸劇団の男性陣。一糸乱れなかった。さすが!
ゆかり 「霧のカモメ唄」
若丸 女形 「本気かしら」、「夢かざり」
クリームの着物の裾から鮮やかな緑襦袢が見えていた。艶やか。
紗助 「?」
黒紋付の正装に扇を持って。
そして最後に若丸座長登場。全員白着物で。
新創作?独創的。きらきら度百パーセント!
剛 「じょんがら男節」
扇子をもって、いなせでカッコイイ。
虎徹・紗助・秀樹 「男の拳」
星矢 「 心ざんばら」
若丸 歌 「東京サタデーナイト」
英樹 歌 「 時の足音」
「ミックスジュース」の後のチケット販売中
あきら 「懐かしい場面」
若丸 立ち 「夜明けのブルース」
きらきら光るブルーのラインが入った紫の着物。金髪で。目も覚めんばかりの男前。
キャプテン 「二度惚れ酒」
ラスト 「乱の舟唄」