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大衆演劇のお芝居ってどんなの?(独断・私見の)大衆演劇観劇ガイド

『関東嵐』都若丸劇団@花園会館 1月8日昼の部

以前に『新・関東嵐』として観て一応記事にしているが、筋を割愛しているので、以下に大まかな筋を。

ある土地の親分は今や病気で寝たきり。子分たちのほとんどが敵対する別の一家に引き抜かれ、今やたった一人残るのみ。親分の女房(ゆかり)は自分の産んだ赤ん坊を捨て、敵対する親分(剛)の女に収まっている。忠義な子分(星矢)は赤子の守をしつつ、親分の看病をしている。

 

忠義な子分が薬をもらいに行っている間に、親分は敵対する一家に惨殺される。帰ってきた子分、今際の際の親分から犯人を聞き、親分の長男の二代目が旅から帰ってきたら、二人で仇を討ってくれるよう頼んで死んで行く。

 

赤子を抱いて茶店の前を通りかかった子分、通りかかった悪い親分とその子分達に散々いたぶられる。赤子に乳をやってくれと頼む子分をその母である女は足蹴にする。挙げ句の果てに「三回回ってワンと言ったら考えてもやろう」と言う親分。子分は泣く泣く回るが、それは嘘だった。高笑いしながら去って行く一家と女。

 

そこへさっそうと(!)待ちに待った二代目(若丸)登場。一部始終を聴いた二代目、復讐を誓う。

 

悪い親分一家。そこに二代目がやって来る。親分を散々からかった後で、正体を顕す。慌てる親分を尻目に子分たちを一人残らず斬り捨てる。そこへ赤ん坊を抱いた子分と茶店の女の子が駆けつける。その前で、親分とその女は命乞いをする。「三回回れ」と命令する二代目。二人は仕方なく三回回る。命乞いをするのを斬り殺すのは寝覚めが悪いという二代目。しかしその不意をつき、悪い親分が斬り掛かってくる。どこまでも汚い親分。それを予想していた二代目は親分と女を斬り殺す。

 

亡くなった父に「成仏してくれ」と手を合わせる二代目。子分に凶状の旅を再度かけることになってしまった詫びを言い、その間は赤ん坊の面倒を見てくれと頼む二代目。快諾する子分と茶店の女の子。多分この二人が一緒になるだろうと予想させて幕。