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大衆演劇のお芝居ってどんなの?(独断・私見の)大衆演劇観劇ガイド

『大工の一日』都若丸劇団千秋楽@花園会館 1月26日

以前にも観ている。

ちょっと足らない大工の見習いのトメ(若丸)と、その親方の棟梁(城太郎)を軸に芝居が回る。そこに傘を借りに来たり、ネコを借りに来たり、あるいは屋根の修繕のやり直しを頼みに来たりする近所の人たちが絡む。棟梁から聞いている「断わりの極意」の台詞をトメが「不適切」に相手の「依頼人」に言うため、混乱するのが笑いの元になっている。たつみ演劇BOXではトメ役を愛飢男さんで観た。若丸劇団では足らないトメ役が若丸座長なので、アドリブの量と質が比べるべくもなく高い。もう無敵!この日は千秋楽ということもあってか、座長のアドリブの洗練度とパワーがハンパなく高かった。詳細は控えていないので、実際に知りたい方は3月の京橋羅い舞座、もしくは4月の新開地劇場でご確認下さい。

最後のオチの部分がたつみ演劇BOX版とはかなり違っていた。トメを使って、棟梁の妹(はるか)の婿になる小間物屋(舞斗)の真意を確かめるという設定。こういうオチの付け方、洗練度が高い。