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大衆演劇のお芝居ってどんなの?(独断・私見の)大衆演劇観劇ガイド

トップ5劇団

『頑固親子かける架け橋』都若丸劇団@博多新劇座 11月7日昼の部

このお芝居は初めて。あらすじは以下。 向かい合わせに住んでいる大工の親子。その父、伝助(キャプテン)と息子、友吉(座長)は犬猿の仲である。なにかと言い争い、互いに一歩もひかない。伝助の下の大工たち(ゆかり、虎徹)、友吉の下の大工たち(星矢、…

『瞼に母』都若丸劇団@博多新劇座 11月6日昼の部

このお芝居、三回目だった。いつもおなかを抱えて笑ってしまう。絶妙の間の取り方。アドリブ部分がその都度少しづつ変わるので、飽きない。以下が大まかな筋。 おこも稼業の五郎やん(座長)が、ちょっとした行き違いから大店の旦那(キャプテン)に昔捨てて…

『二人の風来坊』都剛劇団@羅い舞座御所 9月26日昼の部

若丸座長が9月一ヶ月不在。その間は剛副座長が座長、星矢花形が副座長、そして舞斗さんが花形に「昇格」。ということで、お芝居の内容は以前にみたときとほぼ同じでも、配役を変えての舞台だった。楽しかった。大まかな筋は以下。 御嶽の親分(キャプテン)…

『泥棒道中』都若丸劇団千秋楽公演@新開地劇場 4月29日

お芝居は『泥棒道中』だった。去年も観ているし、超満員だろうと予想してはいたけれど出かけた。案の定、開演40分前にすでに長蛇の列、二階席になった。とはいうものの、歌舞伎の劇場に比べたら、二階席といえども舞台が近い。オペラグラスも必要ない。 楽し…

『金也の真心』都若丸劇団@羅い舞座堺東 3月22日昼の部

お芝居の『金也の真心』はみたことのないお芝居でした。都若丸劇団のHPには、ひかるさんが翌日の演目の外題をアップされているので、助かります。この劇団さんのHPは、必要な情報が網羅されているとてもよくできたものです。大衆演劇の劇団でここまで親切・…

『裸千両』都若丸劇団@明生座9月1日夜の部

お芝居は『裸千両』でした。このお芝居は初めて。以下の大筋を。 母のおしげ(ゆかり)と妹お徳(ゆきか)とが営んでいる渡し場近くの茶店にやってきた遊び人の烏の官三郎(座長)、母が盲目なのをいいことに、今は堅気の商売で成功していると嘘をつく。[こ…

『俺たちゃ渡り鳥だよ』都若丸劇団@新開地劇場4月15日昼の部

お芝居は『俺たちゃ渡り鳥だよ』。みたことのないお芝居でした。題名から任侠ものを想像するでしょうが、任侠ものにつきものの「敵討ち」の要素は極力ひかえられ、抱腹絶倒の喜劇でした。筋は他愛ないほど単純でした。 旅をかけている途中にたまたま出逢った…

『男の誓い』 都若丸劇団@明生座 11月14日夜

勤務先で会議が長引いたため、ミニショーは見損ね、その上お芝居も最初の10分程度遅れてしまいました。 このお芝居は他劇団(九州系)でも観たことがあります。ただし、完全に若丸バージョンに替えられていました!以前にみたお芝居とは重点の置き方がまった…

『三下剣法』in 都若丸劇団@明生座 11月3日昼の部

こういう三枚目の「できそこない」を演じたら、若丸さんの右にでる役者はいないと思います。それがどれほどのレベルかは、実際に観ていただかなくては分かっていただけないでしょう。喜劇の肝は「間」の取り方ですが(もちろん悲劇でもそうですが、喜劇の場…

『二人の風来坊』都若丸劇団@明生座 11月2日昼の部

とても席がとりづらいと聞いていた明生座公演。でも席はまだいくつも開いていて、意外でした。噂だけが、あるいは思い込みが先走ることってあるんですよね。初日も当日に席がとれたと、お隣に座った方がおっしゃっておられて、これにもびっくりしました。劇…

『上州土産百両首』都若丸劇団@新開地劇場 2011年4月20日

丁度2年前の4月に都劇団を新開地で観ました。大衆演劇を見始めてまだ1ヶ月程度の頃で、こちらも大衆演劇そのものに慣れていなかったこともあって、その場ではそんなにはインパクトを感じませんでした。芝居のタイトルを失念しています。でもお芝居がとて…

『ひまわり』劇団花吹雪弁天座2011年3月6日

お芝居は『ひまわり』。恋川劇団でも同タイトルのお芝居があるのですが、まったく違ったものでした。以下があらすじ。 やくざ一家で縄張り争いという稼業に嫌気がさした老齢の親分が、たった一人残った子分の万之助を連れて故郷の安芸の広島へ帰ろうとしてい…

『踏切番』劇団花吹雪@八尾グランドホテル 20011年1月9日

お芝居は『踏切番』で、これで3回目になります。爆笑喜劇ですので、何回観ても楽しい。とくにアドリブ部分がどう変わっているのか確認するのも楽しみのひとつです。新物アドリブ2点は以下。 真之輔さんがかおりさんの夫宅へ因縁をつけに行くのを春之丞さんが…

『母恋信州路』劇団花吹雪@八尾グランドホテル 2011年1月7日

お芝居は『母恋信州路』。これも新開地で観ました。でも、 観劇中に 登場人物の名前等をiPhoneのアプリ、Evernoteに入れたつもりが、保存していなかったようで、うろ覚えです。 亥之松という百姓が妹のおみよをつれて母を探す旅をかけている。おみよは道中の…

『人生無情』劇団花吹雪@八尾グランドホテル 2011年1月4日

お芝居は『人生無情』。悲劇でした。 冒頭、駕篭屋の二人[(梁太郎さん、恵介さん)の長屋前での会話からはじまります。二人は博打でその日稼いだ金を全部使い果たしていました。、そこに駕篭屋の一人、熊の女房の虎(愛之介さん)が参戦し、亭主に小言をい…

『ある日の殿様』劇団花吹雪@八尾グランドホテル元旦公演2011年1月2日

芝居は『ある日の殿様』でした。新開地で観たときに感想を書いています ので、ここではあらすじは省略します。とても楽しいお芝居で、最初から最後まで笑い通しでした。殿様はもちろん春之丞さん、ちょっとぬけた駕籠屋を真之輔さんとそれに突っ込み役の愛之…

『踏切番』劇団花吹雪@一心寺シアター 12月22日夜の部

お芝居は11月の新開地で観た『踏切番』でしたので、筋は省略します。アドリブ部分、とくに真之輔さんを春之丞さんが『切られ与三郎』の中の台詞を使って「特訓」するところが前観たときと少し変わっていました。今度のほうがおかしさ倍増でした。真之輔さん…

『男の人生』劇団花吹雪@新開地劇場 2010年11月29日

今日は昼から会議が入ったので勤務先に来ています。千秋楽、行けなくなってしまいました。心残りですが、1月が八尾グランドホテルなので、その折の楽しみに取っておきます。でも今日の春之丞さん女形の喜劇、観たかった!思いっきり笑って厄払いできたでしょ…

『三本の矢』劇団花吹雪@新開地劇場 2010年11月28日

昨日、11月28日のお芝居は『三本の矢』でした。もちろん毛利元就の有名なエピソードにちなんだものです。浪速の材木問屋の主人が突然亡くなり、一家では35日の法要を営む準備をしている。なくなった主人には三人の息子がいるが、長男(春之丞さん)は長崎に…

『ヤクザばか』劇団花吹雪@新開地劇場2010年11月26日

お芝居は『ヤクザばか』でした。 兄弟の契りをした二人のヤクザ(兄貴分が愛之介さん、弟分が真之輔さん)。弟分が好いた女性と一緒になって堅気になりたい打ち明けます。その直後に兄貴分が襲われたところを、弟分がつぶてを投げて助けます。それを感謝しつ…

『小夜嵐恨みの一刀』劇団花吹雪@新開地劇場2010年11月25日夜の部

お芝居は『小夜嵐恨みの一刀』でした。 侍の家に嫁いだ小夜(かおりさん)は夫(愛之介さん)不在中に舅から町人の出ということで、離縁され追い出され、実家の兄、仁左衛門(春之丞さん)の営む商家に戻ります。二人には両親はすでになく、兄は家の前で行き…

『ある日の殿様』劇団花吹雪@新開地劇場2010年11月21日夜の部

今月、ちょっと嫌なことが続いたのですが、花吹雪さんの舞台を観て元気をいただきました。このような癒しを観劇には期待していなかったのですが、今回初めて体験することができました。花吹雪さんを観れるというだけで、どれだけ落ち込んだ気持ちが救われた…

『三つの魂』劇団花吹雪@新開地劇場2010年11月16日夜の部

お芝居は『三つの魂』でした。長崎のバテレンの兄弟妹三人が幼い頃迫害で両親を失い、逃げる途中にはぐれて散り散りになり、成人してから再会するも、盗賊の首領に岡っ引き、そして盗賊の手下の妻という皮肉な運命のめぐり合わを嘆きあう結末になります。今…

『おとめ与三郎』劇団花吹雪@新開地劇場2010年11月7日

昼の部を劇場で観ました。でもあまりにもすばらしい舞台でしたので「もう一度見たい」、そう思っていたら、劇団からDVDが出たので、早速買い求めました。一応簡単なレポは以前にしましたが、以下はDVDを見ながら、そして当日の舞台を反芻しながらのレ…

『母恋信州路』劇団花吹雪@新開地劇場 2010年11月5日

夜の部を観ました。お芝居は『母恋信州路』、主演の百姓亥之松(字が間違っているかもしれません、以下同様)を真之輔さん、その弟の美代吉を子桜何とか君(初出場だそうです)、上総屋親分政五郎を春之丞座長、代貸銀二を梁太郎さん、子分佐太を愛之介さん…

『沓掛時次郎』恋川純弥座長襲名10周年誕生日公演昼の部

お芝居は『沓掛時次郎』でした。純弥さんが時次郎、二代目が時次郎に切られる男の役、桃ちゃんがその男の妻という配役でした。純弥さんが子供を見る目って、ほんとうに優しいのです。彼のお人柄がよくでているお芝居でした。 去年は誕生日公演はパスしたので…

『花散る方へ』都若丸誕生日公演@新開地劇場2009年4月9日収録DVD

先日都若丸劇団を観に行った際に購入したDVD。帰宅してすぐに観ていたのに、記事を書くのが遅れてしまった。以下がそのあらまし。 <脚本・演出> 都若丸 <キャスト> 源久郎 都若丸 岡島隼人 葵好太郎 おしの 城月ひかる 音無の鉄五郎 都剛 浜吉屋・お八重…