「たつみ演劇BOX」を率いる小泉たつみ座長の三十三歳の誕生日公演だった。座長の誕生日公演ということで、ものすごい混雑が予想されたので行くつもりはなかったのだが、最近になって演目が『三人吉三』と知り、どうしてもみたくなった。当日並ぶしかないだろ…
以前に明生座で観たお芝居で、このブログ記事にもしている。他劇団でもみたことがあるが、劇団によって強調するところが違っていた。若丸ヴァージョンは、年かさの夫婦の夫(若丸)がいかに妻を赦すかというところに重点がおかれている。この夫の演技力に芝…
この演目は観たことがない。昼は若丸座長が、ひき逃げで亡くなった友人のお見送りに京都に出かけていて、帰りが開演ギリギリ。そこで、主要な役の一つをキャプテンが務めた。 義理の息子にちょっとしたたはずみで殺される父(カネの亡者という設定)の役である…
このお芝居、以前にもたつみ演劇BOXで観ている。以前観たときの配役とちがっていたのは、今日は昼の部だったから。昼・夜で配役替えがあり、昼は巳之吉と仙枝の二役をたつみさん、秀吉をダイヤさんだが、夜はそれが入れ替わっている。今日の方がインパクト大…
先月3月に羅い舞座京橋劇場でも観たお芝居。配役は以下。 医者になって長崎から帰ってきた清之助を星矢さん。その父の庄屋を剛さん。茶店の主人を城太郎さん。星矢の元許嫁のお袖を京香さん。その妹お花をゆき香さん。清之助が江戸で見染めた芸者お龍をひか…
ものすごい人で、二階席も一杯だったよう。私は20分前に着いたのだが、補助席のみ。でも新開地劇場の補助席は楽で、問題なし。昨日とは打って変って、にぎやかだった。300人以上だったよう。不完全燃焼だった昨日を補ってあまりある充実した舞台だった!多く…
このお芝居は都若丸劇団では初見。他劇団では観たことがある。ただ、若丸バージョンに大幅書き替えられていた。抱腹絶倒喜劇である点では他劇団と同じ。ただ、若丸バージョンの方がリーズニングがかっちりしていた。以下に大まかな筋を。 三人の不良浪人(剛…
先月、羅い舞座京橋でも観たお芝居だった。他劇団でも観たことがある「嫁いびりの姑が改悛する」話。ところが、若丸劇団はそれらとは微妙に違っていた。今までみてきたどの劇団でも、主人公の姑を演じるのは座長。もちろんこの公演でも若丸座長が姑。以下が…
昨日都若丸劇団公演に行った折に入手した。今年の4月9日の新開地劇場における若丸座長誕生日公演を録画したものである。脚本・演出・主演は若丸座長である。 さっそく観て、着想、構成、配役の見事さに舌を巻いた。もちろんすべて若丸さんの手による。「LINK…
若丸座長34歳の誕生日公演。お芝居、『明日に翔る龍』は圧巻だった。龍馬役はもちろん本日の主人公の若丸座長。脚本・演出も若丸座長。龍馬暗殺に至る「悲劇」を描いているのだが、あくまでも深刻にならず、未来の日本への強い期待と希望が語られる内容だっ…
本拠地の新開地での1年ぶりの公演。私にとっても(1月の恋川純さんの公演に若丸さんが「飛び入り」出演したのを観たのを除けば)1年ぶりの新開地劇場。15分前に着いたら、もう満員。補助席だった。新開地の補助席は普通の椅子を出してくれるので、とても見…
お芝居は『次郎長』。2008年4月9日に特別公演として新開地劇場に上げられたもののリメイク。ただキャストには入れ替わりがあった。以下。 清水次郎長: 都若丸 お蝶: 九蝶香おり 次郎吉: 紀伊国屋章太郎 法印大五郎: 山田永二 黒鐘一家親分 権兵衛: 都城太郎 …
私には(めずらしく)初見のお芝居。 若丸さんの芝居は構成が緻密。大衆演劇によくある「えっ?」と戸惑うことがまったくない。リーズニングがきちっとできているので、無理なく楽しめる。 土地のヤクザ一家の親分は人望が篤かった。というのも人助けに骨身…
またまたやってきました湯迫温泉。霙がちらつく寒い日だった。 お芝居は『地蔵の宇之吉』。若丸さんで宇之吉を観るのは初めて。そういえば大衆演劇はよくかかるこのお芝居も、観るのは二回目。若丸さんが宇之吉、剛さんが小金井小次郎役だった。有名な筋で、…
まず、2008年時点で若丸さんがここまでのものを創り上げておられたということに、驚嘆した。大衆演劇でここまでの完成度の高い芝居を観たことがない。否、商業演劇でもない。おそらく強い信念をもって、とてつもなく桁外れの構想を、実行に移したというべき…
このお芝居は初めて。あらすじは以下。 向かい合わせに住んでいる大工の親子。その父、伝助(キャプテン)と息子、友吉(座長)は犬猿の仲である。なにかと言い争い、互いに一歩もひかない。伝助の下の大工たち(ゆかり、虎徹)、友吉の下の大工たち(星矢、…
このお芝居、三回目だった。いつもおなかを抱えて笑ってしまう。絶妙の間の取り方。アドリブ部分がその都度少しづつ変わるので、飽きない。以下が大まかな筋。 おこも稼業の五郎やん(座長)が、ちょっとした行き違いから大店の旦那(キャプテン)に昔捨てて…
オリジナル脚本は悲劇だったのかもしれないが、今日のものは悲劇ではないように演出されていた。ホッとした。ハッピーエンディングのみを是としている訳ではないが、やみくもに救いのない「悲劇」にもってゆく九州系劇団の「方針」にはうんざりなので、この…
若丸座長が9月一ヶ月不在。その間は剛副座長が座長、星矢花形が副座長、そして舞斗さんが花形に「昇格」。ということで、お芝居の内容は以前にみたときとほぼ同じでも、配役を変えての舞台だった。楽しかった。大まかな筋は以下。 御嶽の親分(キャプテン)…
脚本、演出都若丸座長、「LINK」の四人のメンバーがそろっての芝居。あと、(おそらく)葵好太郎さんの劇団、「劇団舞姫」の座員さんたち、そして都若丸劇団の「常連」の東映の山田さん、松永さんといった俳優さんたちが参加していた。とはいえ、登場人物が…
お芝居は『泥棒道中』だった。去年も観ているし、超満員だろうと予想してはいたけれど出かけた。案の定、開演40分前にすでに長蛇の列、二階席になった。とはいうものの、歌舞伎の劇場に比べたら、二階席といえども舞台が近い。オペラグラスも必要ない。 楽し…
若丸座長にしては珍しく、救いのない不条理劇だった。ヤクザ一家に寄宿した旅人、清二郎と一家の若い衆、鉄五郎との、親分の娘をめぐる血で血を洗う争いを描く。旅人を剛さん、娘の婚約者で、近い将来跡目を継ぐことになっている一家の若い衆を若丸さん、そ…
並外れた練習量を窺わせる舞台だった。観客のほとんどが満足したに違いない。座長たかしさんの心意気、びんびんと伝わってきた。たかしさんが、どんな歌舞伎役者よりも大きく見えた。実際、若干28歳(?)で、劇団をここまでのレベルにするには、ホント人知…
授業後に駆けつけたので、芝居の途中からだった。ものすごい人で、やっと隅の一席空いていたところに潜り込んだ。芝居は佳境に入ったところで、忠治(座長)が子分の友二郎(京馬)とともに、茶店で休んでいるシーン。以下、そのあとの筋を。 友二郎(名前が…
お芝居の『金也の真心』はみたことのないお芝居でした。都若丸劇団のHPには、ひかるさんが翌日の演目の外題をアップされているので、助かります。この劇団さんのHPは、必要な情報が網羅されているとてもよくできたものです。大衆演劇の劇団でここまで親切・…
お芝居は『裸千両』でした。このお芝居は初めて。以下の大筋を。 母のおしげ(ゆかり)と妹お徳(ゆきか)とが営んでいる渡し場近くの茶店にやってきた遊び人の烏の官三郎(座長)、母が盲目なのをいいことに、今は堅気の商売で成功していると嘘をつく。[こ…
お芝居、『吉良の仁吉』。 仁吉にたかしさん、その妻、お菊はこうたさん。お菊の兄で仁吉と荒神山の決闘で対決する穴太の徳次郎を龍昇さん。劇団大川座長の椿裕二さんは徳次郎一家の用心棒の浪人、そして副座長の大川忍さんは仁吉一家の子分、若手リーダーの…
お芝居は『俺たちゃ渡り鳥だよ』。みたことのないお芝居でした。題名から任侠ものを想像するでしょうが、任侠ものにつきものの「敵討ち」の要素は極力ひかえられ、抱腹絶倒の喜劇でした。筋は他愛ないほど単純でした。 旅をかけている途中にたまたま出逢った…
翌日(23日)に座長たかしさんが浪速クラブでの「美川慶二座長襲名公演」に出られるため、この日は昼の部のみ出演でした。主演はこうたさんで、昼に座長が演じた悪い代貸しの為蔵を夜の部では祐樹さんが演じられるということでした。筋は以下です。 仏一家は…
勤務先で会議が長引いたため、ミニショーは見損ね、その上お芝居も最初の10分程度遅れてしまいました。 このお芝居は他劇団(九州系)でも観たことがあります。ただし、完全に若丸バージョンに替えられていました!以前にみたお芝居とは重点の置き方がまった…